次はいよいよ即興ハーモニーです。私の考える即興ハーモニーはメロディを1つのラインと考えると、マルチラインということになります。クラシックのオーケストラや軽音楽のバンドや邦楽の三曲などが好例です。これは、ラインが時間差で動く際に、掛け止めという現象が起きるので、より響きが豊かになります。
3つか4つか5つのラインぐらいが、一番効果が高いのかなぁと思います。少なすぎるとスカスカで面白くありませんし、多すぎると濁りがたくさんできて聞きづらくなってしまいます。何事もバランスが大事です。
私の考えでは、人間はハーモニーに関しては寛大だと思います。つまり、多少音が外れていても、弦楽器で鳴らしたり、高音で鳴らしたり工夫すれば、どんな音が混ざってもよい音に聞こえます。
和楽器は、1kHzより低い音を排除してきた歴史があります。これは、どの音が同時に鳴っても濁らないようにするためです。そうやって楽器の方に工夫した結果、いろいろな素晴らしい演奏スタイルが生まれたのだと思います。
しかし、最近の邦楽では、低音の部分も積極的に使ってみようという試みをする人もいらっしゃいます。楽器の絃の数が増えてきました。これらの低音も注意すれば演奏可能で、これも達人の域に達すれば使いこなせるのでしょうね。
という訳で、即興ハーモニーには制約はありません。自由に演奏しても大丈夫です。
あーーー、私も若い時に教えてもらいたかったにゃーーー。
ではでは。